大阪府内では、「あべのハルカス」、「うめきた」エリアの大規模開発による波及効果が続いています。府内での上昇率1位は「あべのハルカス」エリアの天王寺区悲田院町(谷町筋)で12.8%の上昇であり、「うめきた」エリアの北区大深町の「グランフロント大阪」前では10.3%の上昇が見られます。その他目立った動向としては、訪日外国人増加等の影響を受け、繁華街の御堂筋、難波の上昇が見られます。
また、新たな傾向としては、昼間人口が減り、夜間人口が増えている市内中心部での上昇が目立っています。オフィス需要が梅田や淀屋橋といった御堂筋沿いにシフトしていることにより、オフィス移転によって市内中心部に空き地が生じ、そこに分譲・賃貸マンションの建設が活発に行われ、職住接近傾向が強まっています。
なお、大阪の最高路線価は1984年から32年連続で北区角屋町の「阪急百貨店」前の 8,320千円 (前年比10.1%)でした。
【表3】平成27年分の大阪国税局各税務署管内の最高路線価
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