4.大阪府内の特徴的な動向
国土交通省HPなどを参考にして、大阪府内の特徴的な動向を示す具体的地点をまとめたものが以下となります。
■最高価格地の地価動向 [大阪市梅田地区]
(価格順位大阪圏1位)
●大阪北5-28 [商業地] 大阪駅近接 22,100,000円/u (3.5%下落)
一等地におけるオフィス需要は比較的堅調であり、人流は回復傾向ですが、新型コロナの影響により、店舗・ホテルの収益性が低下しているため、地価の下落が継続しています。
■インフラ整備、再開発等の進展等[大阪府箕面市船場地区]
(新駅開業予定地周辺)
●箕面−19(住宅地)千里中央駅2.1km 240,000円/u(4.3%上昇)
●箕面5-4(商業地)千里中央駅1.6km 570,000円/u(7.5%上昇)
北大阪急行延伸で設置される新駅から徒歩圏内の環境が良好な住宅地域では、根強い需要により、地価の上昇が継続しています。
また、新駅開業予定地周辺では、再開発が進行中であり、新駅設置・駅前地区計画等による整備への期待感の高まりから、店舗・事務所需要及びマンション用地需要が旺盛であり、地価の上昇が継続しています。
■観光地の地価動向[大阪府大阪市中央区道頓堀地区]
(大阪中央5−2:価格下落率(商業地)全国3位、大阪中央5−19:同1位)
●大阪中央5-2[商業地]なんば駅230m 18,800,000円/u (10.9%下落)
●大阪中央5-19[商業地]なんば駅260m 4,900,000円/u (15.5%下落)
人流は回復傾向にありますが、新型コロナの影響により、インバウンドを中心とした観光需要が減退し、物販及び飲食店舗の収益性が低下しているため、地価の下落が継続しています。
■物流施設等の需要の高まり[大阪府枚方市]
(価格上昇率(工業地)全国9位)
●枚方9-1[工業地]樟葉駅3.5km 95,000円/u(17.3%上昇)
新名神高速道路の全線開通を控え、アクセス向上への期待、関連する周辺道路の整備の進展及び近畿圏内における相対的割安感から、第二京阪道路インターや国道1号周辺の物流施設用地に対する需要は旺盛であり、地価の上昇が継続している。
(参考資料)
国土交通省HP 土地水資源局 地価調査課 発表資料
大阪府地価だより 令和4年3月23日発行 第94号